食料品を扱う生活に欠かせないスーパーですが、そこで働くとなるとどのような仕事を任されるのでしょうか。ネットの口コミや評判を見ると「楽」と「きつい」という意見が入り乱れている状況ですが、本当のところは?
今回はそんなスーパーで、アルバイトやパートとして働く上で知っておきたいレジや品だし業務の情報を解説します。
目次
稼げる度 | 都心部相場 | 地方相場 |
---|---|---|
★★★ | 約900~1000円 | 約800~950円 |
スーパーでは基本的にレジスタッフと品出し担当に分かれて業務を行ないますが、時給はどちらも同じくらいであることが多く、他職と比べるとやや安めであることが多いようです。
現在では24時間営業や朝市を開催するなど様々な業態のお店があり、シフトも勤務先によってはある程度は自由に選べます。
一般的には9:00~21:00(2交代制)の範囲内での勤務となりますが時給の高い夜勤希望などの求人案件もあるためシフトの融通は利きやすく、また直接相談をして指定時間のみの出勤ということもできるところもあるため面接時に相談してみましょう。
スーパーに関しては、スーツスタイルのお店から、エプロンと三角巾を被るお店まで見た目は本当に様々です。採用担当に話を聞くと制服の良し悪しで求人を選んだというスタッフも多いそうなので、特にレジ業務をする予定の方であれば一度店舗を視察するかホームページなどで確認することが良いでしょう。
品出しスタッフに関しても、前掛けやエプロンだけが支給されて、その他は自前の服を着るところや上下セットの制服が支給されるところなど同じく様々です。
身だしなみに関しては、オーナーの方針により変わりますが基本的にアクセサリー類や清潔感を欠如させるものはNGです。髪を染めるくらいなら認めているところは多いですが、容姿に関しては食品を扱い接客もする関係上厳しめとなっています。
面接ではシフトや希望職種などを質問されるでしょう。スーパーでは顧客の年代合わせる意図もあり、幅広い年齢層の採用をする職種になるので、受け答えをしっかりできれば未経験者でも特に問題なく採用をされる可能性が高く始めやすい仕事とも言えるでしょうね。
ちなみ志望動機は「勤務時間が自分に合っている」や「生活費のため」という簡単な理由でも大丈夫でしょう。
どの業務も単純労働に近い作業となるため、頭を使う仕事はそれほどありません。実際の業務ではどの担当でもお客様から目的商品の場所、得市や感謝デーなどのイベントの日程などを聞かれることがよくあるため店内の情報は全体的に網羅しておく必要があります。
最初はこういった部分が大変に感じるかもしれませんが、それでも他職と比べると覚える量は少なめなので未経験でも直ぐに業務を行なうことができます。
求人説明欄にも載っていますが、基本的にスーパーでは与えられた担当をこなします。中小の店舗などでは複数の業務を兼任して行うこともありますが役割を分けるとおおよそこのように分類できます。
お客様の精算業務を中心に行ないます。手が空いた時間には買い物かごやレジ袋の整頓などを行い、レジ周りの環境を整えます。
また、レジスタッフはお客様から多くの質問が寄せられることから、店内のレイアウトや商品の位置に関しては早目に覚えておいた方が業務がしやすくなります。
その他にも細かい部分を言えば、ポイントカードの作成や店内アナウンスなどを行うこともあります。
一般的なレジでは、商品に付属しているバーコードにスキャナーをあてていくと自動で会計金額が表示されるので操作はそこまで難しくありません。
ただし、反応の悪い商品を手打ちで打ち込んだり、総菜類はバーコードが無くレジ画面のボタンで押すなど、全ての商品をスキャンできるわけでもないのでそのあたりが微妙に大変に感じる事でしょう。ちなみに具体例にすると以下のような流れになります。
金銭のやり取りに関しては、現在手作業で行なうところと、頂いたお金をレジ口に入れると自動でおつりを出してくれる所に分かれます。
主に惣菜や鮮魚など、日替わりで変わる物や限定販売の商品はバーコードが付いていないことが多く、レジ上に「鮮魚」や「総菜A」などのボタンがあり、それを押した後に金額を手打ちすることもあるので少々手間ですね。
小計を出した後に商品を追加されたり、反対に取消される商品がでてきたりと、普段とは違うイレギュラーな案件が出た場合でも落ち着いて隣にいる先輩などに質問をしましょう。
倉庫に置かれる商品を取出し、棚へ補充や陳列を行う仕事になります。全般商品の担当をするところや、青果のみの品出しを行うなどスーパーの規模によって担当は変わるようです。
品出しで最も注意すべきことは、賞味期限が近いものから棚に並べていくという作業です。そのため、商品を補充する時は奥から入れていきます。
営業時間中に商品の補充を行います。店内を回り目視で探すところあれば、レジと連動したシステムによって数が少ない商品を知らせてくれる所もあります。ここで苦労する点は、倉庫の中が思いのほか大きく、どこに何があるのかを覚えることが最初の課題となります。
賞味期限間近の商品を棚から回収していきます。期限の確認はお弁当や総菜などのデイリー商品であれば毎日行い、比較的期限の長い品物に関しては、発注した時の書類などを確認して定期的に周回します。
デイリー商品は売れ残りがあると廃棄処分となりますので、時間帯ごとに値引きシールの貼り付けを行います。品出し側で値引きシールを貼り、会計時にレジ担当がシールに記載されている%分の値引きを入力する流れになるので、基本的にはシールを貼るだけの作業となるでしょう。
鮮魚コーナーや惣菜売場などの中には、お店で直接加工や調理を行う所もあります。アルバイトの場合はその際に単純だけど手間が掛る部分を担当し、例えば刺身のツマを作る作業やお弁当にご飯を盛る作業などを担当することになるでしょう。
調理部門に関しては朝の早い時間帯からお昼ごろまでの勤務となることも多いです。
スーパーに勤める上で大変に感じる部分はどんなところなのでしょうか?今回は経験者への取材によると以下のような回答が目立ちました。
レジスタッフはお客様との接客により、様々な要望や意見を言われる窓口ともなります。直接的にお客様と関わる分、時に不条理に感じてしまうことも起きるかもしれません。
レジスタッフの場合のクレームはお客様が起因とするもの多いです。例えば、会計時に高齢のお客様などは著しく代金を出すのが遅いときがあります。
一人のお客様の対応が長引くと全体のレジで混雑をする要因にもなり、スタッフ側に非がなくとも謝る事は多いようです。
レジに表示された金額と受け渡し金額が違うと定刻に行なう「点検業務」でレジの売上とレジ内の金額が一致しません。
一度や二度ほどのミスであれば、人間誰しも間違いをするのでお咎めなし場合が多いですが、あまりにも回数が多いと部署の異動や厳しい叱責をされることもあります。
レジスタッフは狭いエリアで勤務時間中は永遠と精算業務をこなすことになります。ずーっと立っていると腰回りや膝が痛み出すこともあるので、暇なときが特につらいという意見が多いです。
お店の商品を補充する裏方的な立ち位置にある品出しスタッフもお客様との関わりが一切ないということはありません。細かいところで言えば商品案内や館内のことを尋ねられることもあり、あくまでも現場第一主義で業務をしなくてはならないのです。
客入りが多い日と言うのはどの担当も忙しくなりがちです。しかし、忙しい日に関して優先されるのは現場であるレジスタッフとなるので、経験を積むとヘルプとしてレジに入る事もあります。例え自分の仕事がたくさん残っていたとしてもです。
お米や飲物類など、重い物の品出しは体力的にも結構な負担があります。倉庫から取り出す時は段ボールやケースの状態から個別に並べていくことにもなり、繁忙期には筋肉痛になるほどの忙しさもあるようです。
衛生面に細心の注意を払って業務を行う他に、気をつける部分がいくつかあります。
流れ作業のように盛り付けを行う際に、総菜の形が崩れてしまったりすると廃棄処分となります。
調理場によっては焼き場を担当したり、冷蔵庫を行き来するところなど環境が大変なところも。
つらいこともありますが、仕事では楽しさを見いだせないと中々続かないものですよね。実際に働く人の中にはこの仕事にどのような魅力を持っているのでしょうか?
廃棄処分間近の売れ残りデイリー商品などは無料でもらえることもあります。お店によって規定が変わりますが、以下のようなルールを定めている店舗が多いです。
ちなみにコンビニでは本部のルールによって廃棄予定品の持ち帰りや飲食は禁止されているので、スーパーはこのあたりの規則が緩く従業員には嬉しい特典となりますね。仕事終わりの休憩所で頂いた食品をみんなで食べてから帰るという意見も多いですよ!
レジや品出しではピークの時間はあれど、必ず落ち着ける時間が出てきます。そのため、仕事にメリハリをつけやすく作業もしやすいと言えるでしょう。
仕事のみならず日々の生活においても大切なこの要素はスーパーのアルバイトであれば多くの方の対応をするので自然と向上します。
品出しに関しても意外とお客様と会話をする機会は多く、将来性のある学生には特にこのスキルを身に付ける為のバイトもおすすめできますよ。
初めてのアルバイトや未経験職種での仕事は何かと不安が付きまとうものです。ただ、スーパーでのアルバイトに関して言えば、覚えることも少なく始めやすい仕事に違いないので是非、挑戦してみましょう。
求人に関して言えば、近所のスーパーに直接問い合わせることが一般的ですが、インターネット求人サイトにて自宅周辺店舗のエリアを指定し時給や福利厚生などを色々と比較して探すことで、より時給の高い所へ勤められる可能性もあるのでネットからの応募もおすすめですよ。