人の安全や企業の財産を守る役目を受け持つ警備員の具体的な仕事内容とはどのようなものなのでしょうか。口コミの中では「楽」と言った言葉などが目立ちますが今回はその実情について解説致します。求人応募の参考としてご覧ください。
目次
警備員という職種は号数による定義が存在し、いくつかに分けることができます。
商業施設や建物などの警備を担当し、館内で鍵の施錠や不審者の存在など確認しながら巡回するお仕事です。今回はこちらの仕事内容を詳細に解説します。
業者による道路工事などで、片側車線が利用できない状態であるときに交通誘導員の設置が義務づけられています。通行する車の安全を確保し、安全に誘導させることを目的としています。女性の警備員も多い。
コンサートやお祭りなどの、人が集まる場所で誘導や歩行者の安全を確保する業務です。基本的には常時開催されているものではないので、単発の仕事が多いです
現金や貴金属類などの高価値なものを他の目的地へ運び出すさいに護送運輸する業務。あなたも一度はワゴン車にヘルメットと警棒装備した警備員が運転をしている姿を見たことがあるのではないでしょうか。
ボディーガードのことで、民間と公的機関の所属にわかれます。公的機関の場合は公務員試験を受けて公的機関の部署へ配属されての業務で、民間では依頼人の身辺警護を行います。
今回はそんな様々な種類の中から求人数が多いとされる施設警備員の仕事について解説を致します。
稼げる度 | 都心部相場 | 地方相場 |
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★★★ | 約9000~11000円 | 約8000~10000円 |
主に日給制のところが多いです。実働8時間のところもあれば、24時間勤務のうち8時間休憩のところなど、勤務時間の幅が広いのが特徴です。案件には夜間帯の求人も多く、がっつり稼ぐことも可能な仕事になります。
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実働時間こそ長い場合もありますが、基本的には館内の見回り業務がメインなのでそれほど体力を使う仕事ではありません。人材不足の影響もありますが、最近では定年退職をされた60歳の年金受給開始期間までの間に勤める人や、次の就職先までのつなぎとして働く若年層世代が多い印象です。
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基本的に走りまわることや重い物を持つ言った作業はないため、体力に自信がない方でも問題なくできるでしょう。ただ、シフトの組み方によっては長時間労働により生活リズムが乱れてしまうことも。体を動かすというよりも、不規則な生活による不眠や疲れが溜まりやすいことに注意が必要です。
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必要な知識などは入社時に覚える内容で十分です。しかし実際の実務では、派遣先の施設に常駐することになるため、その施設の情報やサービスなどを理解しておくと、お客様などに聞かれたときに答えることができるので覚えたほうがいいでしょう。
大半の方が未経験者であり問題ありません。また、採用が決定した際には法定研修を行うので、必要な知識がそこで身につきます。
5日間の30時間にわたる研修ですが、警備業にあたる基本的な知識を学ぶもので真面目に研修を受ければ誰でも理解できる内容です。ちなみにこの研修期間中も給与の対象です。主な研修内容は下記となります。
上記以外にも受ける項目はありますが、基本的に4日間座学で憲法や法律、業務の流れや護身術など様々なことを学び、最後の1日で実際の現場へ研修生として実務を学びます。
総合レジャー施設勤務Aさんの場合
日中であれば、お客様の中でトラブルや体調不良を起こしている方がいないかや、備品の損傷がないかなど、館内の安全をみて回ります。
施設に関わる業者の車両誘導や入館記録を取ります。記録に関しては紙ベースで行うところやパソコン上のシステムによって管理をするところなど様々です。
施設スタッフが非番のときなどに鍵の管理をすることがあります。施設によっては、特定エリア(非常口付近やボイラールームなど)の鍵を常時携帯し有事の際に使える状態にすることも。
派遣スタッフとして、現場で働く場合は基本的に契約内容に記された範囲の業務を行うことになりますが、勤め先本社などのスタッフで人手が足りない場合、サポートをすることがあります。例えば、ドアが故障した際に一時的に取り外すことやガラス割れ時に通行人がケガをしないよう養生をするなどの簡単作業です。
会社によっては本社へ送る資料を作成します。勤務時間や異常時の報告などを記載するものです。
お客様や従業員が減る時間帯では、館内の鍵や荒らされた痕跡などがないかを定期的に確認しに行きます。
ホテルや24時間営業の店舗などでは、一部区間を閉店させるときに消灯作業や、電力の消費状況が適切かを確認することもあります。
勤務地によって仕事内容は変わりますが、基本的には巡回がメインなので実際に行う業務は少なく正直言って「暇」な部類の仕事に入ると言えます。主に上記の内容で業務を行いますが、こうして記載をしてみても、改めて業務範囲が少ないことが感じ取れますね。
警備業の本質は第三者の安全を守ることに他なりません。
そのため、面接では真面目な方ほど採用される傾向があります。警備業者の立場になって考えてみるとわかりやすいのですが、警備員とは業者を代表して施設に派遣をさせる存在であるので、その人が入れ墨や髪が明るい色をしていたら手配した施設側はどのように思うでしょうか。
警備業界では人間性が問われる職種であるため、面接時では身だしなみや言葉遣いをしっかりとした対応で望みましょう。ちなみに警備業界も人材不足が深刻なところもあり、本音を言うと長く勤務が出来る方を優遇してくれるところもあります。
警備業に携わると時には大きなトラブルが発生することもあります。その際に現場の最前線に立ってお客様やスタッフの安全を確保するのがお仕事です。多くの場合はトラブルが発生すると人は冷静な判断を下せないことがあり、研修や実務で学んだ知恵をいかして問題へ対処するのです。
警備員は施設のスタッフではなく、施設がお金を払って派遣をされた存在です。そのため与えられた役割としっかりとこなして施設側の人間との信頼関係を構築することが大切。いい加減な態度で仕事をすると仕事を打ち切られることも。
見回りの際に備品の破損や人同士のトラブルを発見した場合は、その状況に応じて施設スタッフや警察・消防局などに通報を行い現場の安全も確保する必要があるので、意外と大変です。滅多に起きることではないので、実際に起きると本職なのに結構焦ります。笑
暇な仕事とよく言われる警備員ですが、大切なのは派遣されているという意識を持って、発注先の施設が信頼をおけるような対応に努める必要があると思っています。
例えば、立ち仕事一つとってみても警備員はそこにいるだけで未然にトラブルを防ぐ効果もありますから、常に綺麗な姿勢で緊張感を持って業務に取り組んでいます。私が仮に施設側の人間でお金を払って頼んだのに、だらしない格好をしていたり、やる気がない感じが見て取れると嫌ですからね。
年齢や体力よりも、警備業は気持ちの面が大切なのかなとも思っています。実際に私のところでは私以外全員60代の方ですしね。笑
その後に開店間近の時間帯なると照明や空調をつけて営業を開始できる状態にします。あとは見回りの巡回となりますが、毎日同じ作業を繰り返し行うので常に新しいことに挑戦をしたい方などには不向きかもしれません。
私自身は前職の定年を期に、家にずっと居ることが退屈で仕方なかったため、未経験から今の仕事をしていますが、色々と歩き回って作業をしているのでボケ防止にも役立っているのかもしれません。
私の所は24時間(休憩8時間)勤務のところで、週に3日の稼働をしています。仕事自体は噂通り、時間を持て余すくらいで体力の消耗があまりないので、長い休憩時間を使って資格の勉強をしています。
今まで一緒に仕事をしてきた方達は若者か高齢者が大半で、若い人は私のように何かをするためのつなぎとして働いている方が多いですね。中には弁護士試験対策をしながら業務をされている方もいました。
個人的に魅力なのは、業務も大変なわけではないのに給与はバイトでもそれなりに良いというところです。私自身は難易度の高い資格を受けるのでまだまだ時間が掛かりますが、それまでの間はお世話になるつもりです!
場所によっては慢性的に人材不足に陥っている印象を受ける警備業界ですが、求人を選ぶ際は自分の希望する勤務時間をしっかりと確保できる職場を選ぶとうまくいくようです。24時間勤務などは稼げる分、体調を崩してしまうことも考えられるので、しっかりと検討した上で求人へ応募することをおすすめします。
楽や暇という言葉は魅力に感じますが、勤務地によっても条件は変わることが予想されるので、選ぶ際は慎重に!