正社員として働くことになると避けては通れない道である飲み会ですが、こうした社内で行う飲み会には当たり前過ぎてもしかしたら教わらない作法やマナーがたくさんあります。
飲み会が良い事なのか、悪い事なのか人によって捉え方は様々ですが、その場に参加するからにはしっかりしたマナーと常識を身に付けておくと、上司から「こいつはできる奴だ!」と同期とは異なる目線を送られるかもしれませんよ。
それでは、実際に社内で行う飲み会で心がけるマナーや対応をどのようなことがあるのか、今回は時系列で解説致します!
開催時刻などが指定されている飲み会では少なくとも定刻の10分前には会場入りをしておくことが望ましいです。
先に会場入りする最大の理由は上司たちを出迎えることになりますが、ここで気を付けるべき点は会場の外でお迎えをするということです。実際に上席が入口を通る際には「お疲れ様です。」と一声かけるようにしましょう。
この部分は当たり前と言えば当たり前なのですが、先に来ることによってその他にも色々と準備ができたり、会場の仕組みやオーダー方法などを確認することもできるので先に来ることは必須と言えます。
おそらくは一度は聞いたことがあるかもしれない上座と下座の関係ですが、この席次は会場の条件によって異なることがあることをご存知でしょうか?
例えば、会場が通常の居酒屋の個室やホテルの立食式、宴会広間のお座敷など条件によって上座と下座の位置が変わることがあります。ここで上座下座の意味や配置などを確認してみましょう。
国内限定の室内マナーであり、基本的に身分の高い者から入口に離れた位置に着席する。主に個室の椅子テーブル席に対して活用されるので、居酒屋などでもこの慣例は通用するものです。
ここで注意したいのが、通常の居酒屋などではなく、和室の宴会会場や円卓が並ぶパーティー会場のようなところの場合です。和室やパーティー会場でも主に入口の位置を基準として上座下座の判断をしますが、和室の場合は床の間があるところであれば、最優先で一番の上席(社長会長など)を床の間の側に座らせます。
床の間とは、室町時代の上流階級が住む住宅にある骨董屋や絵画などを飾る押し板がルーツとなっており、現代ではお客様をおもてなす空間の一角として広く認知をされているものです。
そのため、床の間のある空間では上席を最も近い位置に着座させるという慣習が広まりました。円卓が並ぶパーティー式の会場に関してもステージや舞台で余興を行う場合であれば、舞台に最も近い位置に上席を案内します。
席次に関しては、入口を基準に考えるものですが、こうした会場の条件によってそれよりも優先させるべきことがあるため、ケースバイケースでの対応を求められることがあるのでしっかり把握をしておきましょう。
実際に飲み会が始まるとそれぞれが飲み食いをしだして、次第に騒がしい会となりますが、ここでも新入社員であれば動かなければならない部分もでてきます。
一般的に飲食は目上の者から食べ始めます。また、最初の乾杯時はお酒が苦手だとしても一口だけ飲むことを慣習として残している地域があるのでその点も注意が必要ですね。
もちろん車の方は断ることができます。そして、特に気を付けたいのはお酒を注ぐタイミングです。早すぎても、グラスが空になった後でも失礼に当たってしまう可能性があるため、上席のグラスは常に確認をしておくようにしましょう。
注文を伺うタイミングに関しては、グラスが2割以下の量になる頃合いが一番自然です。そんなこんなで、最初の内はバタバタと動き回る事になりますが、時間が経過してくとグラスが空くペースが遅くなり、ある程度落ち着いて食事を取れる時間が来るのでその際にしっかり食べるようにしましょう。また、更に細かい部分では以下のようなマナーや動きがあります。
最初はじっと耐えて早く偉くなれるように頑張る原動力としましょう。
飲み会が終演に近づいたら、最後の一仕事を終えてミッションを終了させましょう。
上席が席を立った時にコートやバッグなどの荷物を預かっていれば個室の出口で渡すようにし、その後に見送りをするため同行します。
ちなみに見送りに関しては、お店の出口やエレベーター前まで同行するのが一般的です。一番の上席が帰られたら、残った上席たちと歓談をしばし楽しみながら最後に忘れ物の確認をしてお店を出ましょう。
新入社員としてとして参加する社内の飲み会は何かと多くの気を使うので楽しめないこともあるでしょう。
それでも、同期がいれば分担して役割を決めることもできますし、そもそも社内レベルの飲み会であれば、1つのミスも許されず任務をこなすというまでの責務を負う必要はないので、リラックスをしながら動けるところでしっかり動くというだけ充分ですよ。
是非、初めてであっても肩の力を抜いて取り組みましょう。