落ち着いた空間で雰囲気を楽しみながら仕事ができるカフェは大学生や女性にとって人気のアルバイト先になります。
そんな優雅なイメージを持つカフェではどのような業務を行なうのでしょうか?実は個人店とチェーン店によって仕事の違いが多い?今回はそんなカフェでの仕事や知っておきたい各種情報を解説致します。
目次
時給制のお店が一般的です。時給800~1000円あたりが相場となり、他の飲食業と同等レベルの給与と言えるでしょう。
求人の中には通常のカフェの他に、パチンコ店に勤めるコーヒーレディやメイドカフェなど、いくつかの派生職種が存在し、インターネット求人サイトでは「カフェスタッフ」としてまとめて募集をされていることがあるので注意が必要です。
カウンタースタッフは主に女性になるので、女性の比率が多めになります。チェーン店であれば人員がそれなりにいるので、男性スタッフもドリンカーや厨房スタッフとして働くことができます。
対する個人店の場合は、お店の規模により2~3人体制で行うことになるので人自体が少なめとなります。チェーン店では出会いも期待できる職場と言えそうですね。
仕事内容は個人店とチェーン店で多少違うことがあります。カフェでのアルバイト経験があるハケントバイトライターがそれぞれ行なった業務内容では以下のようなものとなりました。
チェーン店では人手が個人店と比べ多いことから、役割がある程度分けられている形となります。その中でアルバイトがする仕事は、カウンター・ドリンク作り・清掃が代表的な業務になります。
レジで金銭のやり取りをしながら、ショーケースに並べられた軽食やトレーを準備したりとお店によって色々と準備をしながらカウンターをするので、日中や夜の時間で大変なときもあります。
また、パスタなど直ぐに提供できない料理を扱うお店では、料理の配膳を各卓に行なうこともあります。そうした所では受付に常時複数人の配置をしているので協力し合いながら行動することが大切です。
基本的に他の飲食店に勤めていればメニュー数もそれほど多くないので、すぐに覚えられるはずです。レジ操作は未経験者でも時間をかけて学べば簡単に扱うことができるので安心して下さいね。
ちなみにカフェでのレジ操作で大変なことを挙げるとすると各ドリンクサイズの値段を覚えることですね。細かく大きさが分けられていて、似たような表記から打ち間違いなどが起きやすいので注意しましょう。
また、新しく入社する場合は最初にこの基本となるレジ業務を集中して教わるケースが多いです。
チェーン店の場合は、コーヒーや紅茶など様々な種類のドリンクがありますが、予め機械にセットするだけで作れる簡単な作業方法であることが大半です。
プラペチーノやカフェモカなどはトッピングが必要となることがあるので多少手間ですがチェーン店であればマニュアルが完備されているところも多く、未経験者でも作りやすい環境にあると言えますよ!
ただし作るのが楽なぶん、珈琲豆やコンクを機械に取り付ける交換作業などが大変に感じることも。ドリンカーは時間が掛る作業でもあるので、地区や店舗によって専門の担当がいることもあります。
お客様が利用を終えたテーブルや返却口に返された食器類を洗い場まで運ぶなど、店内の清掃をカウンタースタッフがすることがあります。
細かい部分で言えば、その際に砂糖やお手拭などの備品関係もチェックして必要であれば補充を行うようにします。
手が空いているスタッフがショーケースへホットドッグやサンドイッチを陳列させたり、店内の清掃に回ります。
色々と動き回れるので立ちっぱなしの仕事というわけでもないので、飽きがこず楽しいですよ!
チェーン店ではある程度、体系化された仕組みの中で動く形になるので初心者にはやりやすい環境であるといえますが、対する個人店ではオーナーの方針によって様々な業務を任せられることがあります。
実際に当サイトのスタッフが経験した仕事の内容を見てみましょう。
≪モデル店舗≫繁華街の一角に位置する収容人数20名の小規模店
小さなお店になるとスタッフの人数はかなり少なくなります。大きさで言えばカウンターから全席が見渡せるくらいのところなので接客から発注まであらゆる業務を任されることになりました。
新規で来店されたお客様をお席へ案内します。基本的に空いてる場合であれば「お好きな席へどうぞ」で問題ないですが、喫煙と禁煙席に分かれているところでは確認をします。
お客様の注文をテーブルまで向い伺います。料理やドリンクのオーダーを受ける際は飲食店と同じで、ハンディや伝票に記載して管理をし、料理やドリンクをテーブルまで運びます。
個人店では各店舗がチェーン店と差別化をするために、こだわりもった珈琲を提供する場合が多いです。例えば、複数の産地ごとの豆を扱う場合や挽きたてを提供するスペシャリティコーヒーの存在ですね。
本格的なカフェでは注文が入るたびにミルを使って豆を粉砕して提供するお店や抽出方法にサイフォン式などを取り入れているところなど本当に様々で1杯を作るのに時間が掛ります。
こうしたコーヒーを淹れる作業はアルバイトでも担当をすることがあり、未経験で知識がない場合は集中して教わることになるでしょう。
本格的なコーヒーを作るには、生の豆から仕入れをしてお店で焙煎を行うところもあります。焙煎とは生の状態の白い珈琲豆をローストすることによって香りや苦みを引きだし、あの見慣れたコーヒー豆になるわけです!
仕込みでは麻袋に入った束をロースターに入れたりロースト時間の設定をするなどを筆者はしていましたが、なにせコーヒーに関する知識を覚えることが大変だったのを記憶しております。
これは他店とも同じ流れです。ただ、個人店では今でも伝票が手書きの所なども多いですね。
ただ、色々な知識を吸収できるぶん、周りの人にも自慢ができるくらい詳しくなることも!コーヒーを語れる人ってなんだか素敵ですよね♪
カフェでは様々なドリンクを扱うことが多いのですが、それでもやはりメインとなるのはコーヒーである所が大半となります。
実際に働き始めると覚える事が色々あって大変かもしれないので、ここでコーヒーに関するツールや用語を予備知識として解説しましょう。
珈琲豆を挽く機械です。粉砕をすることによって抽出をしやすくなり、挽きたてが一番香り高く美味しいと言う人も多いため、お店で使用する機会もあるでしょう。
ミルには手動で回して挽くタイプや電動の物があります。別名でグラインダーとも言います。
抽出をしたコーヒーを受け止めるポットです。上部でドリップをできるようになっています。
生の豆(白い状態)から仕入れているお店では店内で熱を加えるロースト(焙煎)を行なうところもあります。専用のルームで作業を行うところが多く、このローストの時間によってコーヒーの苦みや酸味などの味が決まる大切な工程です。
筆者のいたお店では焙煎機にセットをしてマニュアル通りの時間を押すだけでローストが開始されるので作業は簡単でした。ロースト中は店内が香ばしい香りで包まれますが、運びだしがとても大変でしたね。
コーヒーの淹れ方の一種で抽出方法がやや特殊です。サイフォン式では2つのガラス(上部ロート・下部フラスコ)をフィルターにつなげてガラス内の圧力変化でコーヒーを抽出します。
サイフォン式で入れる珈琲の特徴は、珈琲豆のカスが残らないので豆本来の素直な味が楽しめます。抽出作業自体も、ゆっくりと滴る液がどこかロマンチックな一面を見せるのでパフォーマンス的な意味合いでも個人店の中には取り入れているところがあります。
イタリアが発祥のエスプレッソは抽出方法が特徴的で、極細状にした豆に高圧力をかけながら高温のお湯を一気に通す方法であり、雑味が出づらく、反対に旨味が凝縮されているのが味の特徴です。
通常より少ない豆でも、しっかりとした味が抽出されることからコストパフォーマンスにも優れているので、ほとんどのお店で扱っています。現在では機械による物か、直火式の蒸気圧によって作る工程が一般的です。
カップにドリッパーと言われる器具を重ね、その上に紙製のフィルターを置いて抽出を行う方法です。レギュラーコーヒーを作る時にお店でも利用することがあるでしょう。
最初は専門用語がバンバン飛び交う環境に不安を感じるかもしれませんが、一つ一つ焦らず確実に覚えていこう!
上述したサイフォン式でのコーヒーは古典的な喫茶店に多い印象を受けますが、世界中でコーヒーの抽出方法は確立をされているので、実際は淹れ方やスタイルで様々な名称があります。
それらを扱う種類の多いお店で結構迷うことになるので、実際に個人店へ勤める場合に扱う可能性があるコーヒーの特徴を以下に挙げておきますね。
ちなみに、チェーン店でも研修によってこれらの知識を学ぶ必要がある職場もありますよ!
浅めに炒った豆を使う薄味のレギュラーコーヒーの事で苦みよりも酸味を強く感じる日本でもポピュラーなコーヒーです。ちなみに日本式の名称なのでアメリカでは伝わらない。
エスプレッソにより抽出したコーヒーに多めのお湯を割って飲むスタイルで薄味です。
中東国などでポピュラーなスタイルとなっており、焙煎に時間をかけた豆を極細挽きにしてジャズベと言われる金属の容器に粉と水を入れて、混ぜ合わせながら煮出する方法です。直接火にかけることで強い香りとコクを感じ取ることができます。
オランダ人が考案したと言われる水出し式のコーヒーです。パウダー状まで微細に挽いた豆に冷水を少しずつ垂らして時間をかけて抽出を行います。熱を加えないことによってカフェインやタンニンが溶け出すことを防ぎ、独特な渋味や苦みを抑えた味わいとなる。
ただし、1杯を作るにしても時間が掛りお店ではあまり見かけないタイプでもあります。
喫茶店によってはコーヒーに対する思い入れが半端ないところもあるので、そうしたところで働くとバリスタを名乗れるくらいに味と知識が詳しくなりますよ!
ここまで寄り道もしましたが、業務にある程度関わることを解説してきました。ここからは実際に勤めて感じる経験や体験などを筆者と投稿された内容を基にお伝えします。
ロースト中や挽きたての珈琲は本当に香ばしい良い匂いがあたりを漂いますよ。そんなおしゃれな空間には、おしゃれな人達が集まるので、心なしか他の飲食店よりタチの悪いお客さんが少なく、クレームも発生しづらい感じがします。
特に筆者は回転寿司店を経験した後でのカフェバイトなので特にそれを体感しましたね。笑
チェーン店であればアルバイトは大学生が中心!年齢が近い者同士で仕事をすることになるので、異性との出会いや友達作りに良好な環境と言えますよ。
他の飲食業と比べるとピーク時の忙しさは比較的ゆるいものになります。カフェの場合は、待ち合わせや小休憩に利用されることが多いので、オーダーが殺到して常に忙しいということは基本的にないので落ち着いて仕事が出来る点もメリットと言えるでしょう。
はたから見る分には優雅で華やかな仕事であるカフェスタッフでも大変に感じる部分はもちろん存在します。
業務中は立ちっぱなし、もしくは店内を動き回ることになり足腰に疲れが溜まりやすい職場と言えます。
オーナーの方針になりますが基本的に食べ物は割引価格で購入はできるものの、バイト終わりのまかないとして無償で食べられる物がある店舗は少ないです。
特にチェーン店では商品管理が厳しいので、期限きれ商品などは衛生上の問題によりまずもらえないと思った方が良いでしょう。反対にドリンクに関してはまかないとして無償で指定された杯数を飲めるお店はたくさんあります。
現在では様々な形式のお店がありますが、仲間と協力して楽しみながら仕事をしたいならチェーン店を、本格なコーヒーに関する知識や工程を学び、尚且つ落ち着いた空間で仕事をしたいのであれば個人店を選ぶと良いでしょうね。
実際はどちらも「アルバイトを楽しくできる」という点では変わりありません。ただ、チェーン店では「組織的な動きやシステムに対する知識」が必要とされ、個人店では「運営に関わる総合的な知識と作業」が求められると思います。
覚えることはどちらもたくさんあるので最初のうちは大変に感じるかもしれませんが、1か月もあれば完璧に覚え、仕事が一段しやすくなるはずです。