アルバイトは時として正社員とも変わらぬ仕事や勤務時間をこなす所もあるのですが、口コミや評判を見ると意外と数年も働いているのに「今まで一度も時給が上がった事がない!」という意見をよく目にします。
たしかにそう考えると筆者も20代前半の時にパチンコ店と居酒屋をそれぞれ3年勤務していますが、その際に1円も時給は上がっていませんでした。
どうせ働くなら少しでも可能性がある職場に勤めたいという気持ちは当然に思うことなので、今回は「バイトの昇給」をテーマに100人アンケートを当サイトで実施致しました。
この調査で昇給ができる所とそうでない所の違いがある程度見えてくるので応募の際に参考にしてください!
《調査項目》
目次
対象者:勤続1年以上のアルバイト従事経験者
※最低賃金の法改正による昇給と研修期間終了時の昇給は除外
クラウドソージングサイト「シュフティ」にてアンケート調査を実施
アンケート調査を行った結果上記のような集計となりました。半数以上が昇給経験有りということに意外と驚きましたが、これは1年以上同じ所に勤務をした方を対象にアンケートを採っています。
ちなみに今回の調査で業種別の昇給率を割り出すと以下のような結果に。
業種 | 昇給した | 昇給しなかった | |
---|---|---|---|
1 | 飲食業 | 52% | 48% |
2 | 販売業 | 64% | 46% |
3 | その他サービス業 | 47% | 53% |
4 | 技術・専門職 | 80% | 20% |
こうしてみると、接客の販売系や専門職系のアルバイトは時給が上がりやすい傾向があるようですね。そして投稿された回答を見てみると、職種ごとに昇給の理由が様々であることもわかります。
続いて昇給のタイミングはどのあたりで起こるのかを集計すると以下のような結果に。
1年以内 | 1~2年目 | 2年目以降 |
---|---|---|
7% | 69% | 24% |
研修期間や賃金改正を除いて、昇給が1年以内にできた人はわずか7%という結果に。
更にそれらの人の中にはもともと経験者であったため早い段階で別業務も任せられて賃金が上がったという方も半数に渡るので、現実的には1年間は時給が据え置きであるという気持ちで働くことがある意味大切かもしれません。
アルバイトの仕事は基本的に与えられた業務を忠実にこなすことのみを重点に見られるので、結果を出して時給を上げるということは中々難しいようでもありますね。
それでは、アルバイトでも実際に昇給できた人達はどのような理由で時給が上がったのでしょうか?この問いに対する回答をまとめると、大半(ほぼ100%)は下記のような理由でした。
一度でどれくらいの時給がアップするのかも大事な要因の一つですが、おおよそ50円辺りが平均の数値となりました。
そして、100円以上の昇給を勝ち取った方達のなかで最も多かった回答が「リーダーに昇格した」など、アルバイトでも役職が昇格することが理由の時給アップです。
時給が据え置きのまま勤務を続けている方も半数近くに渡るシビアなバイトの給料事情ですが、昇給経験者の中には大幅な賃金アップを勝ち取ったりと、実際に正当な評価をしてくれる会社が多いのもまた事実のようです。
そして、仮に自分がこれから新たな職場でバイトを検討している場合は、あらかじめ昇給に関する規定を提示している会社を選ぶというのも一つの選択肢としておすすめできます。
というのも、今回のアンケートの中で昇給した方は「あらかじめ賃金アップの制度の説明を受けていた」または知っていたという方が多く、なかには長期で勤める予定だから、この部分が決め手になって入社したという人もおりました。
たしかに、長く勤める予定であれば10円でも大きな差が生まれるわけでもあるので、これは大切なことかもしれません。お金が全てというわけでもないですが、バイト探しをするなかでこの昇給の部分も注目をしてみてはいかがでしょうか?