これから送る社会人生活への第一歩となるアルバイトですが、バイトをすることによって何が身に付き将来の仕事や就職活動に役立つのでしょうか?
アルバイトと一言に言っても様々な職種がありますが、今回はそんなバイト生活における「身につくもの」を各業種体験者の意見をまとめてみました!
目次
協調性 34%
礼儀マナー 23%
忍耐力 14%
対人対応力 12%
規律正しさ 8%
その他 9%
有効回答100名 クラウドソージングサイトにてアルバイト経験者を対象
全体的に見る「身に付いたもの」は上記が多い結果になりました。
アルバイトは接客業でなくとも上司や同僚など「人との関わり」が不可欠であり、またそうした職場の人との関係は友達のような振る舞いではなく、報連相と言ったコミュニケーションをしっかり取る必要があるため、この点が日常生活では味わえないビジネススキルとして学べるという声が多いようです。
最も多い意見となったのが協調性です。大半の仕事は複数人で行う必要があり、それは社会人となっても同じことが言えます。
基本的なことですが、日常生活だけではなかなか実践をする場がないので、バイト先でこうした正しい礼儀を身に付けられたという意見も多くありました。
特に言葉使いや仕草などは最初の印象を決める要因になり、面接などでも存分に発揮できる能力です。
お金を貰う為には、時に辛いことも我慢しなくてはならないものです。
ただ、社会にでるとアルバイトよりもさらに厳しい責任を背負って業務にあたることになるので、こうした我慢強さを養うということは仕事に限らず日々の生活においても大切なことと言えるでしょう。
協調性にも似た部分がありますが、仕事版の「人との接し方」とも言える重要なスキルで、お客様商売のお店では特に大切な部分です。
意外と多かったのがこの意見で、ルールを守る癖付けができたという人が多かったです。
接客業 55%
専門職 32%
事務員 7%
その他 6%
業種別で考える社会人となって役立つビジネススキルが身につくアルバイトは接客業が圧倒的に多い結果に。その現場で実際に身に付くスキルは具体的にどのようなものであるのか?体験談をまとめてみました。
接客業では「おもてなし」をはじめ、お客様の要望を聞くヒアリング能力、気配り、クレーム対応などあらゆる経験を積めるので先々で同じような境遇になったときに、適切な対応をしやすくなると言えるかもしれません。
わかりやすく言えば口がうまくなるということですね。今回の調査では、意外にも「人づきあいが苦手」という方が苦手を克服するために働いたという声が多く、自分のスキル向上を実感していったようです。
世の中には完全1人で行える仕事もありますが、大半の仕事は様々な人たちと関わることが必須なので、コミュニケーションスキルを養える接客業は将来に活かせるバイトと言えるようです。
接客業で身に付くものは全体的に役立つスキルですが、あくまでも広く浅い部分というのがデメリットです。対する専門職で身に付けるスキルは、その業界に特化した能力を発揮することができるので、例え勤める会社が倒産をしたとしてもすぐに同業種の就職先が見つかりやすいというメリットがあります。
いわゆる「潰しが利く」というものですが、その他にも専門職は難しいスキルを習得すればするほど給料の上昇も見込めるので、将来に明確な目標がある方はそれに関連したバイトをするという選択が有効と言えるでしょう。
事務員の仕事は電話対応やPC操作を始めとする庶務が基本ですが、この業務はアルバイトと正社員どちらにも任せられるので、アルバイトで経験を積んでおくと、別業種の会社に入社をしても即戦力に近い状態で働くことが可能です。
では、正社員とアルバイトの違いは何なのか?という疑問に関してですが、今回の調査ではお金が直接的に関わる作業や責任の重い作業を正社員が行い、アルバイトはそれを補助するという声が聞かれました。
具体的に言うと見積もりの作成や請求書の確認業務、外部へ公表する資料の作成などは正社員が中心に行うといったところでしょうか。
もちろん、会社によって裁量は変わりますが事務員のバイト経験があればこうした責任の重い仕事も間近で見れることになるので、いざ自分が正社員となった時もその経験が活かせるはずです。
自分が将来なにをしたいのかによってアルバイトを決めるという選択は、社会人経験のない学生からするとなかなかイメージがしづらいものかもしれません。
そこで、当サイトとしては、やりたい仕事が決まっているなら一足早く実践が経験できるように関連したアルバイトを、そして今はまだ将来の事について明確に考えていないという方はオールマイティーな対人スキルが身につく接客バイトで働くことをおすすめします。
アルバイトは社会人経験の第一歩となるものなので、とにもかくにもまずは体験してみることが大切ですが、将来を見据えた合理的な選択をすると、他者よりも一歩有利になれることは間違いないでしょう。